ひつじの部屋

多趣味・多経験を活かしたい

2021-09-01から1ヶ月間の記事一覧

水辺のベンチシリーズ⑪ ワイヘキ島の高台

私のお気に入りの島、ワイヘキ島。 英語話者はワイヘキ、と発音するけど、正しくはワイへケ、らしい。マオリ語ですね! 日本人には何でもないけど、最後の母音が"e"だと発音しづらくて"i"になってしまうらしい。 ダイスケさんは、ダイスキさんって呼ばれちゃ…

水辺のベンチシリーズ⑩ このシリーズ化のきっかけの一枚@テカポ

昨年10月、この写真をプライベートのツイッターで上げたら、 みんなの反応がとっても良くて、嬉しくなったのよ。 水面を臨むベンチに感情を刺激されるのは、私だけじゃなかったんだね!って。 これとどちらをアップするか迷った接戦の一枚 それから意識して…

今日の一冊「鹿の王(上・下)」上橋菜穂子(角川書店)

昨日、今日とガッツリ時間があった、というか生理痛で動くに動けなかったので全てを諦めて微動だにせず異世界に没頭していた。 上橋さんの作品は、無意識にたくさん読んでいる。精霊の守り人シリーズ全巻は高校時代に読破したし、獣の奏者シリーズと狐笛の彼…

「Wonderful Story」(PHP文芸文庫のアンソロジー)を読んだくせに伊坂さんの短編について語り出すフリーク

伊坂幸太郎「イヌゲンソーゴ」、大崎梢「海に吠える」、木下半太「バター好きのヘミングウェイ」、横関大「パピーウォーカー」、貫井徳郎「犬は見ている」の5人の作家さんのアンソロジー。 ワンダフル、の「ワン」は「犬」ということで、それぞれ犬にまつわ…

今日の一冊「メアリと魔女の花」メアリ―・スチュアート

これもジブリ原作の、児童書。薄め。映画を見てから読んだら、「おや」っと思った。 基本的に原作がある作品って、原作の方が絶対に面白い、という持論を持っていたんだけど、これは珍しく、映画の方が面白かった。映像とか音楽ももちろん要素だけど、ストー…

水辺のベンチシリーズ⑨ マウント・ジョンに自力で登った時@テカポ

この写真、傑作だと思うんですよ(堂々の自画自賛)。 なによりも、自力でマウント・ジョンの登った人間にしか見られない景色という点でポイントが高い。 車道からは遠い、トレッキングコースの途中です。 しかもマウント・ジョンのコースは二種類あって、1時…

今日の一冊「コララインとボタンの魔女」ニール・ゲイマン(角川文庫)

読書の時間がなくて、薄めの児童書祭りになっておる。 先日、本棚の整理をした際に、こんなの持っていたかしら、と発掘した代物。ニール・ゲイマンは「アナンシの血脈」や「スターダスト」は読んだ記憶があったんだけど。「コラライン~」は十年位前に映画化…

今日の一冊「新装版 霧のむこうのふしぎな町」柏葉幸子(講談社文庫)

私の大好きなジブリ作品、「千と千尋の神隠し」に影響を与えたという小説。数年前に文庫版で購入しました。元々児童書だから、薄くて軽くてとっても読みやすい。 「千と千尋の神隠し」の気配は所々に感じるけど、ストーリーとしては全くの別物。 まずトンネ…

水辺のベンチシリーズ⑧ もはやベンチを探せ@テカポ湖

軽い朝焼けのテカポ湖。 さて、ベンチはどこでしょう? 一番右の木から少し離れたところの、四角い影。 そう、そこにベンチが。 前回、⑦のときと同一ベンチ君です。 きっとテカポに滞在したことのある人になら分かってくれる、はず。 でも分かってもらいたい…

今日の一冊「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」村上春樹

また村上春樹を読んでしまったー。心がお疲れらしいわ。でもこれは初めて読んだ。タイトルだけはもちろん知っていたけど。「色彩を持たない」なんていうから、てっきり主人公が色盲なのかと思ってた。全然違った。当然のことながら。 多崎つくるは仲間たちの…

「アナザーホリック ランドルト環エアロゾル」講談社文庫

漫画のホリックのことを思い出したら読みたくなったけど、通勤中に漫画は読みたくないなーと思ったら。そういえば小説版があった気がする!と本棚捜索アゲイン。 高校~大学時代にかけてけっこうハマって漫画読んでたんだよな。出会いのきっかけは、まさかの…

水辺のベンチシリーズ⑦ テカポ湖の朝

テカポで撮った写真は、どれも綺麗で一番を選べない。 しかしニュージーランドで撮った写真は、ほぼほぼ青い。 スマホをスクロールすると、一時期の写真が真っ青。 これは霞むテカポ湖と、たたずむベンチ。 このベンチ君をモデルに何枚写真を撮ったことか。 …

秋の小説「クレヨン王国茶色の学校1・2」福永令三

秋の小説、思い出した!と、古い方の本棚を埃まみれになって探すアラサー。 古びた児童書を探し当てて喜ぶアラサー。 青い鳥文庫には小学生時代に大変お世話になりました。 そして、まさかのアラサーになってもお世話になりました。 ふとした瞬間に思い出す…

重陽の節句と秋の小説

意味も無くやる気が出ない。でも意味がないからやる気がでないのかもしれない。 なんて馬鹿馬鹿しくて面倒臭い思考回路は、季節の変わり目だからでしょうか。 明日は重陽の節句だなーと思って、何か秋らしい小説でも読もう、と思ったんだけど… 秋らしい小説…

今日の一冊「裏庭」梨木香歩

これも出会ったのは10年以上前だなぁ。たぶんピチピチの10代の頃。 その頃にはしっかり病んでたから、割と心を抉られた記憶。 抉られたといっても、めでたしめでたしって感じの結末なので、悲しくはない。 孤独な少女が、鏡の奥の世界へ旅立っていく。 不思…

懐かしさに衝動買いした青いハーブティー

こんなにも綺麗なブルー、人工着色料にしか見えないけどオーガニックなのです。 オークランドに住んでいた頃、パーネルのフレンチマーケットで同じ色のお茶を買ったの。 試飲させてもらった時の衝撃は忘れない。 こんなにも美しい青が飲めるなんて、という感…

水辺のベンチシリーズ⑥ コーワンズ・ヒル@テカポ

見渡す限り人工物の無い、荒涼とした丘。 何もないようで、風に日差しに確かな春の気配を感じる、そんな10月でした。 人影の一つもなく、風と鳥の声以外に音もなく、 取り残された世界で独りぼっちみたいな気分の中、 なだらかな丘を登ると、そこに待ってい…

今日の一冊「マリアビートル」伊坂幸太郎

ちょっと殺伐系が読みたくて、主人公が殺し屋の本を選ぶ。ミステリーじゃないのに次々に死体が増えていく感じ。途中で新幹線の中に何体死体あるんだよってツッコミたくなる。 「マリアビートル」は「グラスホッパー」の続編。「グラスホッパー」の主要な殺し…

八月後半にコツコツ読んでいた長編の話

●レ・ミゼラブル上・下(角川文庫) V・ユゴー 本当はちゃんと全編全訳の5巻くらいある方を読みたいんだ。でもなかなか古本屋で出会えないのもあるけど、そもそも読み切る自信と勇気もなかったり。 しかし久々にじっくり読んでみたら、マリウス君やばいな!た…