今日の一冊「マリアビートル」伊坂幸太郎

ちょっと殺伐系が読みたくて、主人公が殺し屋の本を選ぶ。
ミステリーじゃないのに次々に死体が増えていく感じ。
途中で新幹線の中に何体死体あるんだよってツッコミたくなる。

「マリアビートル」は「グラスホッパー」の続編。
「グラスホッパー」の主要な殺し屋さんはほぼ死滅しちゃっているから
新しいキャラクターばかりだし、主人公も違うから
たぶん読んでなくてもストーリー的には問題ないと思うけど、
やっぱり読んでいた方が面白いかな。

にしてもミスター不幸のテントウムシ君のキャラがとても好きだ。
不運に見舞われたときに、そうだと思ったよ、みたいな反応をするところが。

結末は安定の勧善懲悪だから、スッキリ～
いや、登場人物全員悪人的ではあるから、勧善とは言い切れないか。
老若男女に関わらず格好よくアクション決めてく感じ、
活字だけでも迫力あってワクワクが止まらない。

「グラスホッパー」は映画にもなってたけど、
むしろ「マリアビートル」の方が映像化したら面白そうだなーって思って
してないのかなと調べてみたら、ブラット・ピッド主演でハリウッド映画になるそうで。
ちょっとびっくり。いや、かなりびっくり。
それは観たい。映画館で迫力満点に観たい。