ひつじの部屋

多趣味・多経験を活かしたい

6月後半に読んだ本の話

私は幼稚園児の頃から本の虫で、

つまりは初めて文字を学んだ頃から読書好き。

学生時代は図書委員でもないのに図書室の住人をしてました。

エンターテインメント系しか読まないから、

大した身にもなってないところが勿体ない。

それでも構わぬと読み続けて早四半世紀か。

 

最近読んだ本は、

「青い城」「丘の家のジェーン」(モンゴメリ)

「ハナシがちがう!」「ハナシにならん!」(田中啓文)

蜘蛛の糸地獄変」(芥川龍之介)

「終電の神様」(阿川大樹)

「きつねのはなし」「有頂天家族」(森見登美彦)

※敬称略

 

6月後半はちょっと心乱れてたから、読んだ本もバラっバラだわ。

モンゴメリとか出てきちゃうときは疲れてるとき。

モンゴメリと言えば「赤毛のアン」だし、アンも好きだけど

「青い城」のヴァランシーや、「丘の家」のジェーンも

なかなかに勇気をくれる主人公なのでオススメ。

特にヴァランシーは20代後半のオールドミス設定なので、

疲れたアラサーには響く内容。何度も読んでる。

読むと、私も思うままに生きようって前向きになれる。

 

「ハナシにならん」はシリーズもので、もっと出てるらしいけど

取りあえず二巻分読んでみた。もともと落語に興味があったんだけど、

今まで触れてきたのは江戸の方ばかりだったから、上方落語は新鮮だった。

落語を扱っている物語は、人情とかそうした面で熱くてええなぁって思う。

師匠の梅寿の性格はどうかと思うけど、それも魅力なのかも。

漫画の昭和元禄落語心中も読んだけど、

抱えた過去や守っている現在や、諸々が絡み合って

暗いんじゃなくて深いんだなって話だったな。

落語を聴きに行きたい。コロナが無ければいけるのになあ。

 

病んだ時は、古い文豪系の本を読みたくなる衝動がある。

今回は芥川龍之介だったからまだ平和。太宰治になると末期。

 

「終電の神様」は完全に積ん読してて忘れてたやつ。

本棚見てて、これ読んだっけって開いてみたら未知だった。

短編集で読みやすいし、終電と言う特殊な空気感の中での

色んな人々の悲喜こもごもで切ない気持ちになった。

空気感は好きだけど、感情移入しやすい登場人物は少なかったかな。

みんなそんなに印象に残ってないや。

でも一つめっちゃ泣けた話があった。電車で泣いた。終電ではなかったけど。

 

「きつねのはなし」「有頂天家族

森見さんがめっちゃ好きで、定期的に読み返してる。

きつねのはなしは、森見作品の中では特殊かも。

べったり暗い京都の闇のはなし。ぞっと怖くて怪しくて、そして寂しい感じ。

有頂天家族はアニメ化もされているし、軽妙でトントン読める。

とにかく明るいし楽しいのに、登場タヌキの関係性が複雑で、

あらすじだけ見ればドロドロなんだよな。。

どちらも京都が舞台だけど、この二作は真逆な雰囲気だな。

 

森見作品は「宵山万華鏡」を読んでハマって、

わりと最近の「熱帯」が性癖に突き刺さった。

ほぼ全作品を読んでるんじゃないかなあ。

人に勧めるなら「宵山万華鏡」や「有頂天家族」だけど、

一番好きなのは「熱帯」だな。初読の感動を打ち消したくなくて、

二周目を読むのを躊躇う程に好きが過ぎた(笑)

 

ちょっと森見さんで語りすぎたな。。

ま、いっか。