ひつじの部屋

多趣味・多経験を活かしたい

昨日読んだ本「光」三浦しをん/光なんてどこにあるんだ

はあー
連続ブログ投稿記録が10日しか持たなかった~
昨日はね、一日グウたらしていただけよ。
伊坂作品祭りしようとしてたのに、うっかり漫画読んで半分終わった。

これじゃいかんと途中から三浦しをんの「光」を読み始めた。
暗くなって疲れて終わった。
なんで伊坂さんじゃなかったのかは私にも分からんし若干後悔もしている。

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いや、三浦しをんも好きなのよ。でも「光」はね、内容が重いのよ。
軽い読書に~って感じじゃないのよ。
人間とは…、人生とは…って深く考えたいときに読むやつ。
暗澹たる読後感は、「人間失格」レベル。
誰も幸せにならない。「光」なんてどこにあるんや。
「光」を求めて藻掻いているような苦しみなら、まだ読める。
誰もが「光」の存在など忘れてしまって、苦しみにすら気づかないような、
全ての「光」なるものが塞がれてしまっているような、
深海に棲む目を持たない魚は、光を奪われる絶望を知らないって感じの絶望感。
生きる為の共喰いの何が悪いとも言いたげな。
それはそれで彼らは幸せかもしれないけど、君たちはまだ人間だよって諭したくなる。

登場人物が全員等しく狂っている。
美花の本心がどこにあるのかも分からないところが、余計に気持ちが悪い。
彼女が殺させたのか、信之が自分の行為を正当化する為にそう思いたいだけなのか。
暗がりから聞こえた、「そいつを殺して」という声の出どころが明記されていないんだ。

こういう暗さも考え深くて嫌いじゃないけど、読む時と場合を選ぶよね。
今じゃなかった、コレジャナイ感。