水辺のベンチシリーズ⑬ ラッセルという小さな港町
ベンチと違うやん。・・・せやな(それが何か)。
という内心の会話。
いいんです。それがウォーターフロントにあり座れるならば
このシリーズに十分対応可能なのです。
という緩すぎるジャッジメント。マイルール、ゴーイング・マイウェイ。
なにより、可愛くないですか、この光景。
砂浜に、ブランコ。一応、この水は海です。
ここはラッセルという、小さな港町。日本人観光客はまず行かない町でしょう。
パイヒアという比較的栄えた町から、フェリーで十分くらい。
特に何も無いのに、なぜか魅力のある、不思議と心落ち着く町だったな。
トレッキングコースとは呼べないほどの散歩コースがあって、
展望エリアがあるようだったので好奇心のままに登ってみたところ・・・
天を指すようなオブジェが大きな雲の峰を指していて
なんだか冒険が始まるような高揚感。
実際、この旅行の初日だったので、色んな意味で自然に頬が緩んだ。
写真には撮れなかったけど、散歩コースの森の途中に、
たぶんカワセミの仲間の真っ青な小さな鳥がいて、
飛び立ったその鳥を目で追ったとき、真っ青な空を木々の間に見つけたの。
ああ、これは瑞祥だって思ったのよね、根拠もなく。
でもそういう感覚って大事でしょ。根拠なくても、楽しいし。