ひつじの部屋

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水辺のベンチシリーズ⑲ ウインターガーデン

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オークランドドメインという大きな公園の中にあるボタニカルガーデン。

入園料が無料というかご自由にどうぞって感じだったから、しょっちゅう癒されに行っていた。

 

都心部にあることを思わず忘れてしまいそうな、山あり川あり博物館あり植物園あり、

なんならラグビーコートまでありの広大な公園の一部。

オークランドドメインは実は一つの火山が丸っと公園になっているので火口もある。

 

このボタニカルガーデンはウインターガーデンと呼ばれていて、大きく三つのエリアに分かれている。

真ん中に池があって、両脇と奥で世界が違う。

二つは屋内で、片方は季節の花が咲き、他方は南国の花の咲く温室。

奥はニュージーランド原産の植物が植えられた、シダ植物メインのファーンエリア。

私は奥のうっそうと太古の植物が生い茂る世界が好きだった。

ラグビーNZ代表のオールブラックスのシンボルにもなっているシルバー・ファーンもあるし、

その他様々なシダ植物、二カウという地球最南端に生息するヤシ科の植物などなど、

鳥の楽園だった時代のニュージーランドを感じられる場所。

 

さりげなく点在するオブジェがNZらしい鳥たちばかりなところも素敵。

ウインターガーデンでは、ケレルという固有種のハトの一種を見かけたこともある。

マオリ神話に出て来る半神半人のマウイが、よく化けていたというハトちゃんは、

一般的な灰色の鳩よりも一回り大きくてデップリしてて可愛い。

色もおなかは真っ白で首から翼は緑味がかかっていてとっても綺麗。

これはティリティリマタンギ島に行ったときに撮ったケレル君だけど、ちゃんと色が写らなかった。残念。

 

一緒に写っている黄色い花は、NZ国花のコファイ(コーファイ?)。

マオリ語で「黄色」って意味らしい。そのままっすね。

日本でいう桜のような、春を告げる花。大体9月に咲いていた。

鳥が蜜を吸うときに花粉を運ぶように、細長いバナナみたいな形の花で、

お客さんに説明するときも、「小さいバナナがたくさん生っているみたいな花」って言ってた(笑)

 

コファイが咲くと、春が来たんだなって嬉しくなる。

桜よりも花期が長いから、九月ごろに行けばきっとどこかしらで見かけると思う。

北島も南島もそこら中で植えてあったけど、不思議なことにより寒い南島の方が早く咲いていたなぁ。

葉っぱや咲き方が微妙に違って何種類かあるみたいだったから、品種の問題かもしれないけど。

 

あら。今日はベンチの話よりも植物の話になってしまった。ガイドの癖かしら。

まいっか。ニュージーランドはそろそろ夏なんだなあ。