ひつじの部屋

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瀬川貴次「ばけもの好む中将」八巻までの備忘録

今日は一日暇だったので、昨日一巻を読んだ勢いで自宅にあった8巻までを読破した。
集中力の権化。我ながら呆れるけど、内容が面白いからこそ集中力も続くわけで。
(軽度の責任転嫁)

9巻以降を買うか買わざるかは、古本屋で見つけたらって感じかな。
(こんなに集中して読んでおいてこの態度は我ながら冷淡)
見つけるまでに内容を忘れないように備忘録を…。

もしかして若干のネタバレを含むかも?(極力ないように努力はしている)

1巻 平安不思議めぐり
・ばけもの好む中将宣能と宗孝の出会い~宗孝が鬼の血を被る事件
・丑の刻参りの鬼に呪われた事件(姉⑥の登場)
葵祭の夜に方相氏に遭遇した事件(姉⑩の暗躍)
・梨壺の更衣(姉⑤)と小宰相(姉⑪)の初恋についての話

2巻 姑獲鳥と牛鬼
・恋多き魔性の姉④と化け蛍
・うっかり赤子を拾ってしまっててんやわんやする
 (斎宮に仕える姉③が実は。。)
・図らずも源中将有光の秘密を知る

3巻 天狗の神隠
・尼である姉②が山で小人を目撃する
・宰相の中将雅平を幻の美女から救う
・弘徽殿の女御が紅葉狩りの席でキノコに酔う
・弘徽殿の女御と琵琶、姉①と宗孝の母(澪の君)の秘密の過去
・裏社会の人間、狗王の登場

4巻 踊る大菩薩寺院
・「南無阿弥陀仏」と読める虫喰い跡の奇蹟を見る
・姉⑤と頭の中将繁成との密会現場を目撃する
・姉⑤夫婦と繁成が関わった寺で姉⑫と共にドタバタ劇に巻き込まれる
・問題児春若君の初登場

5巻 冬の牡丹燈籠
・元気の無い中将宣能を心配した宗孝君が本物の怪異を探して奮闘する
・体調を崩した初草の君が右大臣の昔の恋文を発見する
・弘徽殿の女御が息子の恋に気づく
・春若君が姉⑫を攫う

6巻 美しき獣たち
・中将雅平が宗孝父の権大納言に怪我をさせる
・単身赴任の夫を持つ姉⑨(九重の君)が稲荷社の専女衆に攫われる
・姉⑨が梨壺の更衣の女房として内裏に上がり、すったもんだを引き起こす
・すったもんだの結果、姉⑨は右大臣家の女房となる
・春若君はめげない

7巻 花鎮めの舞
・宣能が乳母が巻き込まれた事件を思い出す
・梨壺の更衣の皇女出産
・宣能が計画したお花見と、その代償
・嬉しくない狗王と手下二人との再会と、裏方のボス多情丸の登場
・姉⑫の元に縁談相手の死んだ妻が化けて出たところに遭遇する
・専女衆の後継問題を解決する

8巻 恋する舞台
・宗孝青年にモテ期到来の予感!を宣能が笑顔で潰す
・八重藤の咲く庭で、とある老人の影をみる
・宗孝は死者からの恋文を受け取り、体調を崩す
・姉⑨がプロデュースする専女衆の公演を手伝うが、多情丸一派に妨害されつつ頑張る
・めげない春若君は権大納言邸に忍び込み、うっかり宗孝と邂逅する


飄々としている「ばけもの好む中将」様の周囲に
薄暗いものがどんどん立ち込めて来ているけど、
なんだかんだ宗孝青年(とその十二人の姉たち)は
宮中の要人たちの弱点を次々と掴んでいっているので、
きっとのび太くんみたいな宗孝君も報われるでしょう。
ちなみにドラえもんは「ばけもの好む中将」なので保証はできない。