今日のもう一冊「はるかな空の東」村山早紀

村山さんも結構読んでいるんだよな。児童書の作家さんだから、安心して読める。
グロテスクな殺人事件も、ドロドロした恋愛模様も出てこないから。
あー、この人も人魚とかヤマンバとか魑魅魍魎系が出て来がちだな。
ファンタジーの王道爆進系で、やさしい魔法の世界に浸りたいときにオススメ。

「はるかな空の東」も、もともとは児童書だったものが文庫化されたやつ。
異世界が舞台になる、魔法に満ちた世界の物語。
幽閉された王女、世界を救う歌、命を奪う蛾の大群…というキーワードだけで超のつくファンタジー感。
そして主人公は生き残った女の子。…ハリポタか。(ちがう)
あ、でも違う世界で何も知らずに育てられて、
最後に闇の魔法使い的なラスボスにみんなで立ち向かう感じ、
割とハリポタ感あるかも。王道ファンタジーってそんなもんか。
あらすじは似てても設定や結末はハリポタとは全然違うしね。

村山作品のファンタジーって和風な要素が強いイメージだったけど、
これは割と洋風なファンタジー。
主人公たちが日本らしき地に避難していた以外は和風要素無いもんな。