2021-07-20 チーズと塩と豆と/集英社文庫のアンソロジー 読書 角田光代、井上荒野、森絵都、江國香織の四人の作家のアンソロジー。 それぞれタイトルは 神さまの庭(角田光代) 理由(井上荒野) プレノワール(森絵都) アレンテージョ(江國香織) 文庫のタイトル通り、全部料理がテーマになっていて、 舞台がヨーロッパ各国で異国情緒も良い。 主人公たちは皆、伝統やら慣習やらの型から外れて、 故郷を飛び出しちゃったりしているわけだけれども。 ふとした時に懐かしくなるのって、 古臭くても美味しいと思ったこともなくても、 生まれ育った場所の味なんだよなって。 私も長期で海外にいたから、なんとなく分かる。 この4作の中なら、「プレノワール」が一番好き。 黒麦に込められた想いを受け取ったとき、こう、胸にぐっと。