ひつじの部屋

多趣味・多経験を活かしたい

読書

今日の一冊「魔女の宅急便」角野栄子

台風が来て、さらに秋が深まるかと思いきや、夏。今日の日差しは、笑えるくらい、真夏だった。 先月からファンタジーブームが到来しているらしい。今日の一冊は「魔女の宅急便」有名ジブリ映画の原作だけど、初めて読んだのはまだジブリを知らない時代。私が…

今日の一冊「雨の塔」宮本あや子

いつ買ったのか分からないけど、いつの間にか積ん読に加わっていた不思議な子。なんか読む気がしなくて、いや、だったら何故買ったんだって謎なんだけど、台風で気分がざわついて、今までに読んだことのない物語を読みたいのに買いにも行けないし、そんな理…

今日の一冊「鹿の王(上・下)」上橋菜穂子(角川書店)

昨日、今日とガッツリ時間があった、というか生理痛で動くに動けなかったので全てを諦めて微動だにせず異世界に没頭していた。 上橋さんの作品は、無意識にたくさん読んでいる。精霊の守り人シリーズ全巻は高校時代に読破したし、獣の奏者シリーズと狐笛の彼…

「Wonderful Story」(PHP文芸文庫のアンソロジー)を読んだくせに伊坂さんの短編について語り出すフリーク

伊坂幸太郎「イヌゲンソーゴ」、大崎梢「海に吠える」、木下半太「バター好きのヘミングウェイ」、横関大「パピーウォーカー」、貫井徳郎「犬は見ている」の5人の作家さんのアンソロジー。 ワンダフル、の「ワン」は「犬」ということで、それぞれ犬にまつわ…

今日の一冊「メアリと魔女の花」メアリ―・スチュアート

これもジブリ原作の、児童書。薄め。映画を見てから読んだら、「おや」っと思った。 基本的に原作がある作品って、原作の方が絶対に面白い、という持論を持っていたんだけど、これは珍しく、映画の方が面白かった。映像とか音楽ももちろん要素だけど、ストー…

今日の一冊「コララインとボタンの魔女」ニール・ゲイマン(角川文庫)

読書の時間がなくて、薄めの児童書祭りになっておる。 先日、本棚の整理をした際に、こんなの持っていたかしら、と発掘した代物。ニール・ゲイマンは「アナンシの血脈」や「スターダスト」は読んだ記憶があったんだけど。「コラライン~」は十年位前に映画化…

今日の一冊「新装版 霧のむこうのふしぎな町」柏葉幸子(講談社文庫)

私の大好きなジブリ作品、「千と千尋の神隠し」に影響を与えたという小説。数年前に文庫版で購入しました。元々児童書だから、薄くて軽くてとっても読みやすい。 「千と千尋の神隠し」の気配は所々に感じるけど、ストーリーとしては全くの別物。 まずトンネ…

今日の一冊「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」村上春樹

また村上春樹を読んでしまったー。心がお疲れらしいわ。でもこれは初めて読んだ。タイトルだけはもちろん知っていたけど。「色彩を持たない」なんていうから、てっきり主人公が色盲なのかと思ってた。全然違った。当然のことながら。 多崎つくるは仲間たちの…

「アナザーホリック ランドルト環エアロゾル」講談社文庫

漫画のホリックのことを思い出したら読みたくなったけど、通勤中に漫画は読みたくないなーと思ったら。そういえば小説版があった気がする!と本棚捜索アゲイン。 高校~大学時代にかけてけっこうハマって漫画読んでたんだよな。出会いのきっかけは、まさかの…

秋の小説「クレヨン王国茶色の学校1・2」福永令三

秋の小説、思い出した!と、古い方の本棚を埃まみれになって探すアラサー。 古びた児童書を探し当てて喜ぶアラサー。 青い鳥文庫には小学生時代に大変お世話になりました。 そして、まさかのアラサーになってもお世話になりました。 ふとした瞬間に思い出す…

今日の一冊「裏庭」梨木香歩

これも出会ったのは10年以上前だなぁ。たぶんピチピチの10代の頃。 その頃にはしっかり病んでたから、割と心を抉られた記憶。 抉られたといっても、めでたしめでたしって感じの結末なので、悲しくはない。 孤独な少女が、鏡の奥の世界へ旅立っていく。 不思…

今日の一冊「マリアビートル」伊坂幸太郎

ちょっと殺伐系が読みたくて、主人公が殺し屋の本を選ぶ。ミステリーじゃないのに次々に死体が増えていく感じ。途中で新幹線の中に何体死体あるんだよってツッコミたくなる。 「マリアビートル」は「グラスホッパー」の続編。「グラスホッパー」の主要な殺し…

八月後半にコツコツ読んでいた長編の話

●レ・ミゼラブル上・下(角川文庫) V・ユゴー 本当はちゃんと全編全訳の5巻くらいある方を読みたいんだ。でもなかなか古本屋で出会えないのもあるけど、そもそも読み切る自信と勇気もなかったり。 しかし久々にじっくり読んでみたら、マリウス君やばいな!た…

今日の一冊「夜市」恒川光太郎

Wi-Fiの不調で1週間も更新できなかった。。スマホからすれば良かったんだと気づいた昨日。現代人やめたくなったわ。 そして今日の一冊は「夜市」これよ、これこれ。これが読みたかったのよ。「よもつひらさか」を読んだときに感じたコレじゃない感。その正…

昨日の一冊「SOSの猿」伊坂幸太郎

比較的最近の作品かと思ったけど、文庫の初版2012年だった。もう10年近く前じゃないか。久しぶりに読んだら記憶より面白かった。 悪魔祓いをしていたらサルが出てきちゃったシーンで、細かいところは完全に忘れてたから吹いた。主人公の副業が悪魔祓いって、…

今日の一冊「よもつひらさか」今邑彩

暗くて、ドロドロして、ちょっと不思議な、夏に似合う怪談話を読みたくて選んだけど、イマイチこれじゃなかった感。得られる恐怖心が人間由来だったからかなぁ。 夏の怪談物って、この世ならざるモノ的な何かにゾっとさせられたいものじゃない?短編集なんだ…

今日の一冊「小説 東のエデン」神山健治

なんで読んだはずなのに内容を覚えていなかったのか。答えは簡単。完結してないから。私は結論しか記憶に残せない。ミステリーを読めば数か月後にはトリックも設定も忘れて、犯人だけ覚えているレベル。 たぶん見かけたら完結編である劇場版と付く方を買おう…

昨日の一冊「魔王」伊坂幸太郎

初めてこれ読んだのは十年くらい前かしら。衝撃的だったよね。その後の人生に影響したと言っても過言ではない。 不思議な力を手に入れたお兄ちゃんが、宮沢賢治を愛する政治家から日本を守ろうと戦う話、と言うと全然要約にもなってないけど、大体そんな感じ…

今日の一冊「宇宙(そら)にいちばん近い人」浜口倫太郎

ポプラ文庫なのでホッコリ系。戦後日本を生き抜く女の子と宇宙人のラブストーリー。「もはや戦後ではない」という言葉を最近よく見る。なにも図っちゃいないんだけども。 主人公の幸子ちゃんは職場の銀行で男尊女卑に苦しみ、復員した父親の秘密に悩み、母親…

今日の一冊「1973年のピンボール」村上春樹

先日「風の歌を聴け」を読んだ後で、それが三部作だと知った。初めて読むはずなのに、何故か既視感があったのは、少し昔に「羊をめぐる冒険」を読んでいたからだったらしい。 知らずに三部作の結末から読んでいたんだわ。村上春樹作品の主人公なら、きっと「…

今日の一冊「夜行」森見登美彦

ヨルシカの「夜行」という歌を鼻歌で無意識に歌っていたら、森見登美彦の「夜行」を読みたくなるという連想現象。どちらも夜が舞台なのに暗くなくて、透き通った夜の風と、その後に控えた朝の気配を感じられて好き。 本の方の「夜行」は、夜行列車が物語をつ…

瀬川貴次「ばけもの好む中将」八巻までの備忘録

今日は一日暇だったので、昨日一巻を読んだ勢いで自宅にあった8巻までを読破した。集中力の権化。我ながら呆れるけど、内容が面白いからこそ集中力も続くわけで。(軽度の責任転嫁) 9巻以降を買うか買わざるかは、古本屋で見つけたらって感じかな。(こんな…

今日の一冊「ばけもの好む中将」瀬川貴次

私の大好きな平安時代。モノノケに会いたい中将様が主人公の青年、宗孝を振り回します。時代的にモノノケは実在するものとされているから、常識的な思考を持っている宗孝君はビビり散らしつつも逆らえずに振り回されます。 果たして今宵、中将様はモノノケに…

今日の一冊「オリンピックの身代金」奥田英朗

オリンピック期間中には読み返したいと思っていたのを、ぎりぎり閉会式の日に読了。これはね、やっぱり今読むべき物語だった。オリンピックの開催の裏に、どれほどの犠牲や搾取があったのかって考えさせられる。 舞台は昭和の1964年の東京大会だけど。主人公…

昨日の一冊「おちくぼ姫」田辺聖子

一時期、平安時代にハマって探しては読んでいた頃に買ったやつ。陰陽師とかの時代、物の怪たちが実際に存在していた頃の感じが好き。科学的な知見で言えばいないのかもしれないし、現代では否定される存在だけど、当時の人たちの中では実在するものだったの…

今日のもう一冊「はるかな空の東」村山早紀

村山さんも結構読んでいるんだよな。児童書の作家さんだから、安心して読める。グロテスクな殺人事件も、ドロドロした恋愛模様も出てこないから。あー、この人も人魚とかヤマンバとか魑魅魍魎系が出て来がちだな。ファンタジーの王道爆進系で、やさしい魔法…

今日の一冊「けさくしゃ」畠中恵

畠中さんは「しゃばけシリーズ」が好きで色々読んだなー。最近は追い切れてないけど。時代物が好きなのと、河童とか天狗とか魑魅魍魎が百鬼夜行をしちゃっているような物語が好きなので、「しゃばけ」は私の性癖にど真ん中だった。私が好きな森見登美彦作品…

「凍える島」近藤史恵

「タルト・タタンの夢」を探した時に、隣にあったので読んだ。これは人の死ぬ系のミステリー。むしろ連続殺人でどんどん死ぬね!無人島に集った男女が次々に殺されていく、超王道なミステリー。そして誰もいなくなりはしなかったけど。 ミステリーは推理しな…

「タルト・タタンの夢」近藤史恵

Wi-Fiの不調で更新できない日が続いてフラストレーション。 暑さも手伝ってイライラしちゃうよ。。 最近たまたま書店の店頭で、映像化されると知って、あれ、私これ持ってるのでは?と本棚から発掘。ずっと昔に買って一度読んで忘れていた。 ブックオフの百…

プリンセス・トヨトミ / 万城目学(文春文庫)

今日も今日とて暑いなあ。こんな臭いサウナみたいな東京でスポーツしたい人間なんておるんか。四連休なのはカレンダーだけで、私は六連勤の途中。夢も希望もありはしないんだ。と言いつつ今日の仕事はほぼ待機(読書可)だったので、500ページ読み切りました。…